「プリントごっこ」の思い出
年賀状を作るときにわが家で大活躍だったのか「プリントごっこ」という機器。今回はこちらについて。
◆年賀状文化
いまでも筆者は少数の年賀状を毎年出しますが(毎年10枚前後)、やはり年々その枚数が減っています。
出す相手は親戚やごく親しい友人くらいですね。
だいたいの人とは年賀メールやラインでの挨拶で済ませてしまってます。
筆者が小学生~大学生の間、年賀状文化が色濃く残っていまして毎年何十枚も出したものです。
うちの親も含めて当時の人は、職場や取引先の人たちなど縁のある人にはおしなべて年賀状を出していたのでそれはもう膨大な手間だったと思います。
しかもパソコンも無い時代ですから手書きで年賀はがきを書いてしたわけで、年末の休みの数日を年賀状作成に投じるような状況でした。
ちなみに「個人情報」という概念が希薄な時代でしたから、会社やクラスの住所録がふつうに出回っていて簡単に開いての住所や連絡先を知ることが可能でした。
◆救世主「プリントごっこ」の登場
そんな中、颯爽と現れて年賀状作成を楽にしてくれたのが「プリントごっこ」です。
たしか電気屋さんで親が買っていたような気がしますが、電池と電球を使った気がします。
原理はよく覚えてないのですが、電球による焼き付けで自分がデザインした絵柄をハンコのように年賀状に押し付けて大量生産可能かつオリジナリティを出すにはもってこいの一品でした。
一枚一枚プリントするたびに電球のフラッシュが出ていた気がします。
住所や名前などは相変わらず手書きでしたが、自前のイラストだけでも簡単に複製できたわけで、わが家では重宝された器具でした。
こたつの脇でプリントごっこで年賀状を焼きながら、焼き付けたばかりはまだ乾いていないので出来た年賀状からこたつの布団の上に年賀状が重ならないように並べて乾かした記憶があります。