「ドラゴンクエスト3(FC版)」の思い出 (その1)
筆者にとって「ドラゴンクエスト3」というとファミコンのソフトとしては最も長い時間楽しんだソフトと言えるかと思います。
スーパーファミコン(SFC)で後年リメイクされますが、筆者がプレーしたのはファミコン版のみとなります。
音楽(すぎやまこういちさん担当)、ストーリー(堀井雄二さん担当)、イラスト(鳥山明さん担当)において比類ないレベルの名作だったと思います。
このドラクエ3については語ると枚挙が無いので何回かに分けて当時の思い出を語りたいと思います。
■ドラゴンクエスト3の発売
1988年発売、筆者が小4のときにドラゴンクエスト3が発売されました。
すでに「ドラゴンクエスト2」で不動の人気を博していたドラクエシリーズですが、筆者はドラクエ3発売前にドラクエ2はクリアしておりまして、当然ドラクエ3は喉から手が出るほど入手したいタイトルでした。
まだ小学生でしたので、母親に頼み発売日に買ってきてもらうようお願いしました。
しかし、当時すでに社会現象となるくらいドラクエ3の人気は最高潮に達し、発売日は多くの人が列を作りすぐに売り切れ完売状態でした。
会社勤めで働いていた母親は発売日以降ずっと夜会社帰りに家電量販店に寄ってくれましたが、当然遅い時間に行っても買えません。
筆者は毎日毎日ドラクエ3を母親が買って帰るのを楽しみにしていましたが、結局筆者に家にドラクエ3がやってくるのは発売から2週間は過ぎた頃でした。
当時は「買ってくるのがおせーよ」と内心不満だったクソガキだった筆者ですが、仕事で疲れた中に家電屋に寄ってくれた母親に感謝しないといけなかったですね。
■セーブ機能の実装
ドラゴンクエスト3が発売されるまで、ドラゴンクエストというと「ふっかつのじゅもん」を使い、前回中断したところから再スタートしました。
「ふっかつのじゅもん」というのは50字くらいの文字を書き写して、次にゲームを始めるときはその文字を入力して再開するというものでした。
書き写しに失敗すると何時間もプレーした努力が水泡に帰すため、ドラクエ3から実装されたセーブ機能は本当に神機能でした。
「ぼうけんのしょ」という3つのセーブ用スロットが用意されていました。
■「ぼうけんのしょ」が消える恐怖
前述の通りセーブ機能のおかげで非常に中断・再開が快適になったドラクエ3ですが、時々消えてしまうトラブルがありました。
ゲーム内で呪いの装備をしてしまったときに流れるおどろおどろしいBGMとともにこのメッセージが表示されます。
筆者も何度かセーブデータが消えたことがありますが、3個あるセーブスロットに毎回データコピーしていたので冒険の途中完全にデータが消えたことがありませんでした。