80年代の文化を懐かしむブログ

昭和52年(1977年)生まれの筆者が小学生だった1980年代を思い返して綴るブログです

「ドラゴンクエスト3(FC版)」の思い出 (その3)

ドラゴンクエスト3に限らないわけですが、3以降はドラクエ人気がピークに達し様々なメディアミックスが展開されました。

 

少年ジャンプではドラクエの世界観をもとに『ダイの大冒険』が連載されましたし、アニメでもドラゴンクエストが放送されました(いずれもゲーム本編とはストーリーが異なりましたが)。


出版においてもドラクエブームの影響で攻略本以外で様々な本が出ました。

そんな中で小学生当時の筆者が愛読していたドラクエの派生本は以下。

 

■4コマ漫画劇場
当時ドラクエをやっていた人は読んでいた人が多いのではないでしょうか。
ドラゴンクエストをモチーフにした4コマ漫画集です。

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マチュアの方が投稿した漫画が掲載されるということで筆者も描いて送ったことがあります(採用はされませんでしたが)。


このドラゴンクエスト4コマ漫画劇場からデビューしてプロの漫画家になった作家さんは何人もいます。
それくらい漫画家の「金の卵」の発掘に貢献したアンソロジーコミックだったと思います。
筆者がドラクエ好きだった作家さんは特に柴田亜美さん、金田一蓮十郎さんでした。(金田一さんのドラクエ4コマが掲載されたのはかなり後期でしたが)。

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お二人ともプロの漫画家になられてからも筆者はこのお二人の作品を愛読してきました。

小学生のときに読んだドラクエ4コマが縁でこの年になるまでお二人の作品をいまだに愛読するとは想像もしなかったですね。


金田一先生の近年の作品、『ゆうべはお楽しみでしたね』はドラクエファンならばニヤリとしてしまうタイトル。

内容もオンラインのドラクエのお話なのでドラクエファンならばおすすめです。

 

 

 

ゲームブック ドラゴンクエスト
ゲームブック」というものがどういうものかイマイチ理解できていない当時の筆者ですが、要するにサイコロを転がして出た目によってページに進み(あるいは戻り)、ストーリーを追っていくというものです。

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挿絵も豊富でドラクエの世界観を味わうことができましたが、正直イラストのレベルは小学生当時の筆者からみてもイマイチなレベルでした。
ドラクエ」の名前が入っていなければ手に取らなかったでしょう。

 

■アイテム物語、モンスター物語

この2冊も小学生当時楽しみました。

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ドラゴンクエスト内に登場するアイテムやモンスターをテーマにした短編小説なのですが、これがなかなかよく書けてるんですよ。
最近実家で見つけたので筆者は懐かしくなり読み返してみましたが、大人になった今でも興味深く読めましたね。ゲーム内のアイテムやモンスターでよくもここまで想像を膨らませることができるなあと。
この本は活字本ということで小学校に持って行っても怒られなかったので学校でも読んでいました。


■口コミで広がるドラクエ3情報
以前書いた通り、ファミコン時代のドラクエシリーズは謎解きが難解で口コミで攻略が共有されているということがありました。
攻略だけでなくバグや裏技も口コミでは共有されました。

 

FC版ドラクエ3には「ランシールバグ」というものがありました。
ランシールという場所で勇者一人の状態からラーミアに乗り、故郷アリアハンに帰り魔法バシルーラを使い・・・(以後詳しいやり方は省略)

という裏技を使うとアイテムを増やしたりキャラを無制限にレベルアップできるというとんでもない裏技でした。

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ドラクエ3が発売されて一ヵ月以上経過し、そろそろクラスのみんなにドラクエに飽きが生じてきたとき筆者はこのランシールバグを従兄から教わりました。
早速クラスの友だちに伝えたところあっという間に隣のクラスまでこの裏技が広まりこの裏技を使って強キャラを生み出したりドラクエ3ブームが筆者の周りで広まったことがありました。
ネットもなく有益な裏技をみんなで共有していた牧歌的な時代でしたね。