昭和から平成に変わったときの思い出
1989年(昭和64年)1月、昭和天皇がお隠れになり日本の年号は昭和から平成に変わりました。
当時筆者は10歳でしたが、もちろん元号が変わるのを生きている間に体験するのは初めてでした。
その日、TV番組はどのチャンネルをひねっても昭和という時代にフォーカスした特集を放送していました。
昭和における最大の事件といえばやはり太平洋戦争ですので、TV番組はモノクロの戦時中の映像を中心に昭和を振り返る番組が放送されていました。
あのTV東京ですら、夕方になってもアニメではなく昭和という時代を掘り下げる特番が放送されていました。
筆者の親もなにやら静かな面持ちでその特集番組をじっと見ていました。
筆者はいまでこそ皇族の方々に畏敬の念を抱いておりますが、当時は何も知らないクソガキだったわけで、さすがに天皇陛下がお隠れになったことは理解できていたもののTVの昭和特番を親と見てもまったく面白くありません。
当時わが家にはTVは一台しかありませんでしたが、親がずっと昭和特番の番組を見ていたためなかなかTVの占有権が筆者に巡ってきません。
まあ見たいTV番組があったわけではなく単にゲームがしたかったんですけどね。
とても「ゲームするからTV使わせて!」と親に言える空気でもなかったので、1月の寒空の中近所のスーパーのおもちゃ屋さんや屋上のゲームコーナーに友だちと連れ立って遊びに行ったことを覚えています。