「おこづかい 月1500円」の思い出
「おこづかい 月1500円」の思い出
筆者の実家は当時としては珍しく、両親共働きで両親とも安定した地位の職業だったのでお金に困るということは無かったのですが、教育方針として子供にはぜいたくをさせないという考え方だったのでおもちゃやゲームソフトなどは簡単には買ってもらえませんでした。
小学校3,4年生のときは200-300円の手持ちのお金を持って駄菓子屋さんに行き、10円から30円くらいのこまごました駄菓子を買って小腹を満たしていたのをよく覚えています。
それまで決まった額のお小遣いを定期的にもらった記憶はありませんでしたが、筆者が小学5年生のとき、毎月決まった額のお小遣いをもらえることになりました。
きっかけは当時コロコロコミックで連載されていた小林よしのりさんの『おぼっちゃまくん』という漫画でした。この漫画は当時大ブレイクして、クラスの中でも大流行していて、この漫画を読んでいない男子はいないくらいの隆盛を誇っていました。
その『おぼっちゃまくん』ですが、主人公のセレブ小学生・御坊茶魔(通称ちゃま)は大富豪の社長令息という設定でとにかく金をうなるほど持っていて無駄遣いの限りを尽くします。
その漫画のエピソードのひとつで無駄遣いが激しいちゃまを父親(おとうちゃま)が𠮟りつけ、「おまえは金のありがたみを知らん。今月は1500円ですごしてみよ」と言い渡されます。※通常のちゃまのお小遣いは一か月1500万円。
そのエピソードでは小学高学年の月のお小遣い平均が1500円と紹介され、その金額でおとうちゃまはちゃまに一か月過ごすように命じるわけです。
おそらく作者の小林よしのりさんもリサーチしたうえで1500円という額を出してきたわけですが、これをもって筆者は親にお小遣い交渉をしました。
『おぼっちゃまくん』というと当時PTAでも問題視されて保護者層からはかなり不評の作品でしたが、幸いうちの両親は創作物には寛容で、特に筆者の母親に至っては筆者と一緒にTVで『おぼっちゃまくん』のアニメーションを観ながら笑い転げていましたので、『おぼっちゃまくん』を引き合いに出しても月1500円のお小遣いは了承してくれました。
かくして、筆者は中学校になるまで月1500円のお小遣いでやり繰りしました。
覚えてる筆者のお小遣いの主な使い道は以下でした。
・お菓子(駄菓子屋中心)
・漫画購入(藤子不二雄ランド、ドラゴンボール、おぼっちゃまくんなど)
・おもちゃ購入(ミニ四駆、ビックリマンチョコ、カードダス、BB戦士など)
・ファミコンソフト
ちなみに自分の子どもに与えるお小遣いを参考にするために下記の本を買って読んでみましたが。その本では「子どもの年齢×100円=お小遣い額/週」と書かれていました。
つまり小5(11歳)だと、週1100円、月4400円になります。
まあ30年も経てば物価が上がってますからお小遣いの額は上がるのは当然ですが、当時の3倍か。うちの子には良いお小遣いの使い方をしてほしいものです。