『ファイナルファンタジー』の思い出 その1 ※ファイナルファンタジー1から9まで
今回はドラゴンクエストシリーズと並んで日本を代表するJRPBの雄、「ファイナルファンタジー」についての思い出を語ります。
FF派か?ドラクエ派か?
筆者が小学生時代、つまり80年代はRPGといえばドラクエが人気絶頂でしたがファイナルファンタジーも徐々に人気が増してきました。
筆者は小学生のときドラクエが大好きでRPGというとドラクエばかりやっていましたが、友だちの中ではドラクエのほかにファイナルファンタジーもやっている人が結構いました。
ファイナルファンタジーシリーズは当時読んでいたファミコン情報雑誌(「マル勝ファミコン」や「ファミコン通信」など)でもよく取り上げられていたこともあり、筆者もファイナルファンタジーに手を出したかったのですが、ファイナルファンタジーはグラフィックがドラクエよりもリアルでシステム的にもどうも難しそうな印象だったので、結局中学2年生のときに『ファイナルファンタジー4』に出会うまではファイナルファンタジーシリーズには手を出しませんでした。
そんなはじめはファイナルファンタジーに縁遠い筆者でしたが、途中から急激に「FF派」になっていきました。
シリーズ通して筆者にとってのファイナルファンタジーの思い出をナンバリング別で書いてみたいと思います。
『ファイナルファンタジー1』
1987年ファミリーコンピュータ用ソフトで発売。
筆者が小学3年生のとき、友だちのK君の家でK君がファイナルファンタジー1をプレイしている画面を観ました。
K君は「これファイナルファンタジーっていうんだぜ?川はカヌーで移動できるんだ」と言ってプレイ画面を見せてくれましたが、ドラクエのような漫画調のイラストのRPGしか好きじゃなかった当時の筆者にはあんまり響きませんでしたね。
K君はドラクエシリーズもやっていましたが、K君のお父さんがK君にファイナルファンタジーを買ってくれてプレイしたそうです。
『ファイナルファンタジー2』
1988年ファミリーコンピュータ用ソフトで発売。
ファイナルファンタジー2に至っては、当時は筆者は存在すら気にしていませんでした。
周囲の友だちがやっていたという記憶がないのですが、覚えていない(あるいは知らない)だけで周りでもやっているクラスメイトがいたかも?
しかし、筆者は大人になって最初に手に入れたスマホ(iPhone 3GS)でゲームがプレイできるということで、iTunesストアからスマホで買い切りのファイナルファンタジー2ソフトを購入してプレイしました。確か600円でした。
スマホだったので通勤の電車の中で毎日少しずつプレイして1か月くらいでラストダンジョンまで行った記憶があります。
ラストダンジョンのラスボス(皇帝)直前まで行きましたが、IOSをアップデートしたときにファイナルファンタジー2のデータが消えてしまい、最初からやる気にならず結局クリアはできていません。
発売当時は名作だったのかと思いますが、正直大人になって隙間時間にプレイしていたのであまり印象に残っておらずストーリーも戦闘システムもそれほど感銘は受けませんでした。
『ファイナルファンタジー3』
1990年ファミリーコンピュータ用ソフトで発売。
筆者が小学5,6年くらいのときに友達のK君がやっていました。
K君宅でプレイ動画を観ましたが、モルボルの「臭い息」でこちらのパーティ全員が小人・毒・混乱・眠りなどのバッドステータスになってしまったり、レアアイテム「リボン」を取るために何度も同じボスを倒してリセットボタンでリセットを繰り返すK君のプレイをみて「こんな難易度高いゲーム、ぼくには無理だ;;」と思い、ますますファイナルファンタジーからは縁遠くなってしまいました。
ここで筆者の小学生時代は終わり、時代は90年代に突入します。
『ファイナルファンタジー4』
1991年スーパーファミコン用ソフトで発売。
中学校2年生のとき、クラスメイトのH君が貸してくれました。
ファイナルファンタジーは「4」からスーパーファミコンにプラットフォームが変わりました。
このとき筆者が初めてプレイしたファイナルファンタジーのタイトルになりますが、とてつもなく面白くて震えました。なにしろストーリーがドラマチックで面白かったです。
セシルとローザのロマンスはドラクエには無かった恋愛模様で、思春期だった筆者にはとても刺さりましたね。
もうこの頃には筆者も多少精神的に大人になりつつあったので、ドラクエの王道でわかりやすくはあるがやや子供向けな作風より、どことなく陰をたたえたファイナルファンタジーのストーリーに惹かれました。
H君から借りたソフトでクリアしたのは中学2年生でしたが、その後高校1年のときに自分で買いなおして最初からやり直しました。
隠し召喚獣(ゴブリン、コカトリス、、ボム、マインドフレアなど)を取るためにスーパーファミコンのコントローラのAボタンをセロテープで固定して数時間放置したり、「アラーム」というアイテムでラストダンジョンで呼び出せる「プリンプリンセス」というモンスターを延々借り続けるプレイをしていた記憶があります(「ピンクのしっぽ」は結局手に入れることができませんでした)。
また、大学3年生のときプレストソフト『ファイナルファンタジーコレクション』(ファイナルファンタジー4・5・6がセットになったプレステタイトルのゲームソフト)を買ったときに4をまたプレイしていますから、実に6年にわかり3回ファイナルファンタジー4をクリアしていることになります。
『ファイナルファンタジー5』
1992年スーパーファミコン用ソフトで発売。
中学3年生で高校受験が終わってからすぐに開始し、ひたすらやりこみました。
ストーリーもなかなか良かったですが、ジョブシステムなど戦闘面が最高に楽しくすべてのキャラのジョブをマスターして、青魔法もすべて覚えるくらい楽しみました。
「レベル4フレア」、「レベル5デス」など、レベル別でモンスターに効く強力な青魔法があるのですが、それを有効活用するためにモンスターのレベルが書いてある公式
攻略本(NTT出版)を観ながらプレイした記憶があります。
ジョブシステム、隠し召喚獣、隠しアイテム、隠しステータス、オメガ・神竜などのやりこみボスなど5はとにかくやりこみ要素が豊富で飽きませんでした。
ボスも雑魚もとにかくモンスターが強くて歯ごたえがありました。手ごわいモンスターをジョブを変えながら攻略していく楽しさがたまりませんでした。
今後シリーズの名物キャラとなったギルガメッシュが初登場したのもこの作品からでした。
クリアしてからもレアアイテムを集めたり、アイテム増殖などの裏技を駆使したり相当やりこみました。
かなりハマったので中3の春休みから高校1年の2学期くらいまで楽しんだ記憶があります。
高校入学後なかなか友達ができなかった筆者はなかば現実から逃避するようにこのゲームをプレイしたものです。
『ファイナルファンタジー6』
1994年スーパーファミコン用ソフトで発売。
高校2年のとき、ゲーム友だちのS君から借りました。
本当は自分で買いたかったのですが、新品だと1万円以上もする高額なソフトだったので買うことができませんで手持ちのソフトをS君と交換という形でこのゲームを借りてプレイしました。
ストーリーは素晴らしいの一言で、どっぷりその世界観に浸かりました。音楽も最高に作風にマッチしていて心にしみわたり、出てすぐにサントラも買いました。確かCD3枚組でした。
ゲームクリアしてS君にファイナルファンタジー6のソフトを返した後、中古で値下がりしていた6のソフトを買い、初めからやり直すくらい好きな作品でした。
やりこみとしては恐竜が出現する森でひたすらレベリングしたり、ガウに可能な限り「あばれる」の種類を増やしたり、闘技場でひたすらレアアイテムを求めて闘ったりといった感じでしたが、キャラごとのジョブが固定されているゲームでしたのでキャラ育成の要素は限られていてやりこみ要素は5の方があった気がします。
6は全編通して陰鬱な雰囲気ではりますが、抒情的ともいえる美しいグラフィックや絶望の中から見出す希望を求めるストーリーに心底惹かれました。
6も大学生のときにプレステソフト「ファイナルファンタジー・コレクション」で最初からやり直してプレーした記憶があります。
『ファイナルファンタジー7』
1997年プレイステーション用ソフトで発売。
ファイナルファンタジー7はSONYのプレイステーションのタイトルとして発売され、当時大学受験の浪人生だった筆者はファイナルファンタジー7をプレイできず、とても気になっていました。
現役時代に志望校に合格できず、大学受験の浪人生になってファイナルファンタジー7をプレイできなかった筆者ははやく大学受験が終わってプレステとセットでこのタイトルをプレイすることを渇望していました。
結局浪人しても現役で合格して蹴った大学にしか合格できず不本意な結果で終わった大学受験でした。滑り止めで受けたその大学に合格し入学することになった失意の筆者が最初に取った行動は秋葉原に行き、プレイステーション本体とファイナルファンタジー7を買うことでした。
勉強に集中するために受験生時代の約2年ゲームを断っていた筆者はむさぼるようにファイナルファンタジー7をプレイしました。
スーパーファミコン時代のドット絵から、プレスタになってポリゴン描画のゲームになりましたが、驚きましたね。戦闘のときに敵も味方もヌルヌル動くのでそれはもう相当な衝撃でした。
一方、まだまだプレステ黎明期のゲームだったのでグラフィックが粗く、ミッドガルの街中では自分がどこにいるかわからなるときもありました。
クリアするまではかなりボリュームがあるタイトルでしたので受験が終わり大学がはじまるまでプレイし続けたのに大学に入学してから数週間経ってようやくクリアしました。しかし正直大学生活の新しい世界の方が自分史的に大きな出来事だったので、昔のようにやりこみプレイはしませんでした。
それでも召喚獣「ナイツオブラウンド」やクラウドの最後のリミット技は覚えるくらいまでやりましたが。
したがって好きな作品ではありますが、そこまで思い入れのあるタイトルではありません。
『ファイナルファンタジー8』
1999年プレイステーション用ソフトで発売。
筆者が大学3年生のときにプレイしました。そういえば、ファイナルファンタジーシリーズを長く楽しんできましたが、発売日に手に入れてプレーしたタイトルは自分にとってはこのファイナルファンタジー8が最初で最後です。
大ブームを巻き起こしたファイナルファンタジー7に続いて新しいファイナルファンタジーのナンバリングが出るということで、ファイナルファンタジー8発売時はある種お祭り騒ぎのような感じでした。
筆者は当時書店でアルバイトしていましたが、同僚の店員さんはみんなプレイしていました。
当時はネットもほとんど普及していませんでしたが、攻略方法などは本か口コミで情報交換していましね。オメガウェポンというラスボスより強い敵の出現方法をアルバイト先の先輩に教えたところ、結構感謝された記憶があります。
ところで筆者は子供のころから周囲ではファイナルファンタジーを「エフエフ」と略して呼んでいましたが、この先輩や一部の人は「ファイファン」と略していてそれを聞くといつもちょっとした違和感を感じていました。
この作品も楽しんだことは楽しみましたが、大学生活やアルバイトが忙しすぎてやりこみプレイするほど楽しんだということはありませんでした。ストーリーに関しては正直恋愛要素が強すぎてプレイしていて気恥ずかしくなることが多かったです。個人的にはヒロインがあざとく感じてあまり好きではなくキスティス先生の方が好みでした。
戦闘システムは「ドロー」がいまいち馴染めず、正直好きになれませんでした。大学生でそこそこ忙しかったためオメガウェポンは倒しましたがやりこみはしませんでした。
当時、主題歌を歌っているフェイ・ウォンさんが大好きでこのゲームの主題歌CDは買いました。
『ファイナルファンタジー9』
2000年プレイステーション用ソフトで発売。
この作品は筆者が就職浪人していたときにプレイしました。
ファイナルファンタジー9の発売自体は筆者が大学4年の夏ごろでして、違う大学に通っているM君がプレイして絶賛していましたが、大学4年時はテレビゲームする習慣がほぼ無くなってしまった筆者は発売当時はプレイしませんでした。
その後、就職活動に失敗して就職浪人することになった筆者は時間だけはいくらでもある状態でしたので(当時は就職氷河期だったので思い出すだけでも苦しい就職活動でした)、就職浪人が決まったすぐに中古ショップで安くファイナルファンタジー9を手に入れてプレイしましたが、何しろ暇だったということもありドはまりしました。
原点回帰したようなファンタジー世界と最高にドラマチックで感動するエンディングで胸がジーンとなったのを覚えています。
ファイナルファンタジーのナンバリングの中では決して人気のあるとは言い難いタイトルですが個人的に9は大好きでしたね。
やりこみとしては序盤でグランドドラゴンを青魔法のレベル5デスで乱獲したり、作中のカードゲームを極めたり、隠しボスOZMAを倒したり時間をかけて遊んだ記憶があります。
さてお次は『ファイナルファンタジー10』
ファイナルファンタジー10は筆者が1年間の就職浪人の後期にプレステ2とセットで購入したタイトルになります。
長くなりましたのでここでいったん切ります。