80年代の文化を懐かしむブログ

昭和52年(1977年)生まれの筆者が小学生だった1980年代を思い返して綴るブログです

「SDガンダムカードダス」の思い出

SDガンダムカードダスの思い出を綴ります。
 
SDガンダム
筆者が小学校3~6年くらいの間だったかと思いますが、SDガンダムブームが到来しました。
SDガンダムとは人気TVアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する「モビルスーツ」というロボットを子供向けにデフォルメ化した商品群になるかと思います。

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もともと人間と同じ頭身にデザインされていたガンダムモビルスーツを二頭身にデザインされたのがSDガンダムです。

このSDガンダムは子供向け玩具として人気を博し、具体的にはSDガンダムのプラモデル(BB戦士)、SDガンダムのガチャガチャ消しゴム(「ガン消し」と呼んでいました)、SDガンダムのカードダスなどで商品化されました。

当時からガンダムが好きだった筆者はこれらの商品を小4~6年生の間、たくさん買い求めました。
 
SDガンダムカードダス
今回はハマったひとつであるSDガンダムのカードダスについて。
カードダスというのはおもちゃ屋さんに設置されたキャラクターカードの券売機です。

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こちらに20円(10円玉2枚)を投入して機械に右側に付いているレバーを回すことでカードが1枚出てきます。

このようなカードですね。

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このようにSD(スーパーデフォルメ化された)ガンダムモビルスーツのイラストが描かれたイラストカードが出てくるのですが、ガンダムや敵キャラの主力級のモビルスーツジオングなど)はキラキラしたラメが入ったいわゆる「当たり」カードに該当します。

 
HPが記載されていますが単純に強さなんですかね。当時から何の意味かわかりませんでしたが、いまでいうカードバトルのような使い方ができたんでしょうか?
単純に強さだと思っていました。
 
このガンダムカードダスが登場したときは筆者のクラスの男子の中ではコレクションが流行しました、筆者も10円玉を握りしめて毎日近所のおもちゃ屋さんに買いに行ったものです。
 
カードダスの設計ミス?
基本的にカードダス(券売機)から20円で一枚買えるようになっていますが、時々2枚ではなく2枚出てくることがありました。
20円で2枚ゲットできる2パターンありまして
①カードが2枚が重なって出てくるケース

②カードが出てきたあとにレバーを回し続けることでもう1枚出てくるケース
がありました。

①については運なので「2枚重なって出てきたらラッキー」程度でしたが、②についてはレバーをゆっくりまわすことで2枚ゲットできる可能性があると子供たちの噂されました。
筆者もクラスの悪ガキ仲間たちとおもちゃ屋さんのカードダスの前にみんなでたむろして、非常にゆっくりなペースでレバーを回して2枚取得しようと試みていました。
 
ゆっくり回すことで2枚出てくるかどうかは本当かどうか今となってはわかりませんが、いずれにしろ上記の通り20円で本来1枚のところを2枚出てくることはありました。
 
ノーマルガンダムからの派生
SDガンダムのカードダスが登場してから数か月(数週間?)ごとにカードの種類が変わっていまいた。最初は『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ群のカードでしたが、途中で『機動戦士Zガンダム』・『機動戦士ZZガンダム』・『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の登場モビルスーツに変わっていきました。
 
その後、ガンダムのカードダスはオリジナルのモビルスーツから武者ガンダムや騎士(ナイト)ガンダムといったアニメ版ガンダムには登場しない亜種といえるガンダムのキャラクターになっていきました。

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いまから考えると、当時ガンダムといえば、初代の『機動戦士ガンダム』から始まり『機動戦士Zガンダム』・『機動戦士ZZガンダム』・『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』までしか存在しないわけで、登場するモビルスーツのネタが尽きると売るものが無くなるため亜種ガンダムを登場させたのかなあと思います。

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汚い戦法でレアカードを集めました
SDガンダムのカードダスが騎士(ナイト)ガンダムシリーズになる頃にはカードダスのカード集めブームはやや下火になっていました。
しかし、筆者は騎士ガンダムのデザインが当時わりと好きだったため個人的にカードを買い集め続けました。
 
いわゆる当たりカードは20枚に1枚程度しか出てこないため、レア(希少)であります。
雑魚カードはともかく、レアカードはコンプしたいと考えていた筆者はせこい戦法を取りレアカードを揃えていました。
具体的にはおもちゃ屋さんの柱の陰からで多少遠目にジーっとカードダスを観察します。ほかの子供がSDガンダムカードダスを回す様子を見るためです。

入れ替わり立ち代わり何人かがお金を投入してカードダスのレバーを回すといつかは誰かがレアをゲットするわけですが、レアは光るラメが入っていて目立つので出ると遠目からでもすぐわかります。

そこでレアが出てからほかの子供が雑魚カードを引く回数をカウントします。17枚を超えたところで筆者がカードダスに向かい、10円玉を連続投入の上にレバー回してレアをゲットしました。

レアをゲットしたら、いったんカードダスから離れて再度柱の陰から雑魚カードが引かれる枚数のカウントが始まります。この繰り返しで効率よくレアカードをゲットしました。
今考えると子供ながらにとても汚い戦法ですね。
 
天罰だと思った出来事
小学校5~6年生の時だったと思います。
筆者の叔母にあたる人が病気で入院することになりました。
筆者は母に連れられてお見舞いに行ったわけですが、新幹線のチケット売り場になんと当時集めていたカードダスの騎士ガンダムシリーズの束が置かれていました。

おそらく誰かの忘れ物だったのかと思いますが、このシリーズを集めていた筆者は狂喜乱舞しました。なぜならそのカードの中には筆者が唯一手に入らなかった「サタンガンダム」のカードがあったからです。
人間性に欠けていた当時の筆者は忘れ物と思われるそのカードダスの束を駅係員に届けずネコババしました。
最低ですね。

ウキウキで新幹線に乗り叔母さんの病院にいってお見舞いをしたわけですが、叔母さんの病室にネコババしたカードと自分が持ってきたSDガンダムのカードのコレクション全てを忘れてしまいました。
帰りの新幹線のホームでそのことに気づき、母親に病院に戻りたい旨訴えましたが新幹線のチケットはすでに購入済みなのでカードは諦めるように言われました。

帰りの新幹線の中で泣き続けた筆者は心の中で「これがネコババした天罰か」と後悔したことを覚えています。
ありがたいことに後日叔母さんから病室に筆者が置き忘れたカードを郵送してもらいました。
 
念のため申し上げますがその後の人生で拾得物をネコババしたことは一度もございません。