80年代の文化を懐かしむブログ

昭和52年(1977年)生まれの筆者が小学生だった1980年代を思い返して綴るブログです

「初代ゲームボーイ(GB)」の思い出

ゲームボーイ(GB)の思い出です。
 
■初代ゲームボーイの登場
筆者が小学校高学年のときまでゲームウォッチのように携帯するゲーム機器はありましたが、ソフトを入れ替えて遊べる携帯ゲーム機はそれまであまり聞いたことがありませんでした。
1989年4月に任天堂が初代ゲームボーイを発売して筆者のクラスでも大いに話題になりました。筆者が小学6年のときでだったと思います。

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初代ゲームボーイは電池式でしたが、乾電池の消費量が結構多く一日中ゲームボーイで遊んでいたらすぐに電池切れを起こしてしまう代物でした。

■かなり特殊な方法でゲームボーイを入手した思い出。
わが家では何かのイベント(誕生日、クリスマス)以外ではゲーム機やゲームソフトは買ってもらえませんでした。
ゲームボーイが出た当初、そうしたイベント時期には該当していませんでしたし、筆者も年初にもらったお年玉をある程度は残していましたがゲームボーイとソフトを併せて購入するには金額的に足りませんでした。
ゲームボーイ本体だけで12,500円(税込み)でした。
正直クラスの友だちがゲームボーイの話をしているのが羨ましくてしょうがなかったですね。
 
あるとき教室で筆者が「ゲームボーイほしいなあ。あと3,000円あれば本体は買えるのに。お小遣い貯めるしかないか」と言っていたら、クラスの友だちのI君が「7,000円でソフト2本付けて売ってあげるよ」と言ってきました。
まだゲームボーイが登場したばかりの時期でしたし、ソフト2本(テトリススーパーマリオランド)もついてこの価格は破格すぎる条件だったのでさすがに当時の筆者は若干首を傾げたものの、その話にすぐ飛びつきました。

当時I君のうちは電気屋さんを営んでいたので、「おうちが電気屋さんだからゲームボーイやソフトが安く手に入るのかなあ?」くらしか思わなかったのです。
I君がゲームボーイを筆者に引き渡してくれる当日、I君は電話でうちの家から200メートルほど離れた空き地に来るように筆者に言いました。

雨が降っている日でした。
当初I君の家で引き渡されるのかと思っていたので「意外な場所を指定されたなあ」と思っていましたが、とりあえずその空き地に向かうと傘をさしたI君がいました。
I君は筆者に「ゲームボーイはあの空き地の草むらの中にあるんだ」と告げました。
わけがわからない筆者でしたが、I君と一緒に空き地の草むらを探すと、口が縛られたスーパーの袋が見つかりました。
中を開けると果たしてゲームボーイの箱とソフト2本が一式入っていました。
スーパーの袋の口が結ばれていたので中身はまったく傷んでいたのが幸いです。
それを回収したあと、筆者の家にI君を招き事情を聞きました。
 
事の経緯はこうでした。
I君はゲームボーイ発売時に親にせがんだものの、筆者同様買ってもらえなかったそうです。
しかしどうしてもゲームボーイが欲しくてたまらず、お店(電気屋さん)にあったレジからお金をくすねてそのお金でゲームボーイとソフトを街のゲーム屋さんで買ったそうです。
買ったは良いものの、家でゲームボーイを遊んでいるところを親に見つかったらたちまち問い詰められてレジからお金をくすねたことがバレてしまいます。
こっそり外でゲームボーイを遊ぶ場所も限られていましたし、良心の呵責と罪が露見して親御さんから叱責されることを考えて悩んだ挙句、仕方なく証拠隠滅のために空き地にゲームボーイとソフト一式を捨てたそうです。
そうして捨てたゲームボーイとソフトですが、筆者に売ることでお金がある程度戻ってきたので自分のお小遣いと併せてレジにくすねたお金を全額戻せるとほっとしていました。
 
こうして筆者はほぼ新品のゲームボーイとソフト2本を格安で入手したのでした。
筆者は後にも先にもこんな特殊な方法でゲームハードを入手したことはないですね。
I君の犯罪行為は倫理的に許されることではないですが、結果的にI君はくすねた全額をレジに無事戻せてご両親から厳しくどやされることが避けられましたし、筆者も格安でゲームボーイとソフトを入手できました。
誰も損していないし結果オーライ・・・・だったんですかね?
 
■筆者にとっての思い出のゲームボーイソフト
前述の通りI君から買い取ったそのゲームボーイですが、筆者の家でゲームハードとしてはかなり長い間活躍してくれました。
小学校高学年に手に入れて、高校生のときまで遊んだ記憶があります。
思い出に残っているソフトはこんなところ。
 
テトリス』:言わずと知れた落ちゲーの名作。当時友だちとスコアを競い合いました。

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スーパーマリオランド』:任天堂ハードだったらマリオシリーズは持っておきたいタイトルでした。安定した面白さでした。

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魔界塔士Sa・Ga』:当時筆者はFCでファイナルファンタジーシリーズをやっていませんでしたから、何気にこのゲームが筆者にとって初スクウェアゲームだったかもしれません。その後、同じくGBで発売された魔界塔士Sa・Ga2や魔界塔士Sa・Ga3もプレーしました。

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聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝』:音楽良し、ストーリー良し、ゲーム性良しと3拍子揃った名作アクションRPG。のちに知りましたが音楽は伊藤賢二さんの担当だったんですね。どうりで名曲揃いだったわけだ。高校生1年生のときにプレーしました。

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ゼルダの伝説 夢見る島』:高校1年生の冬休みにこたつでプレーしました。さすがにゼルダシリーズだけあってよく出来ていました。エンディング後に何とも言えない寂寥感を感じました。

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