80年代の文化を懐かしむブログ

昭和52年(1977年)生まれの筆者が小学生だった1980年代を思い返して綴るブログです

『時をかける少女』の思い出

時をかける少女』といえば、今現在からすると細田守監督の劇場映画デビュー作である同名のアニメ映画が有名で、若い人はそれで「時かけ」を知ったという人が多いかと思います。

 

作家・筒井康隆さんの原作小説で、1983年に大林宣彦監督による実写映画が公開されました。

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これまで何度もテレビドラマや舞台などで再生産されてきた「時かけ」というSF青春作品ですが、筆者が思い出深いのは大林宣彦監督、原田知世さん主演の『時をかける少女』です。

 

筆者が小学3年生くらいのときだったと思いますが、あるとき映画好きの父が「今日の夜、テレビで『時をかける少女』が放送されるけど観ないか?」と声をかけてきました。

筆者も映画を観るのは好きだったので父と一緒にテレビの前で座り、「時かけ」を見始めたわけですが衝撃でしたね。

何が衝撃かというと、主演の女の子(原田知世さん)が尋常じゃないくらい可愛い。

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当時アイドルはテレビでたくさん観ていて人並みに憧れみたいなものはありましたが、このときの原田知世さんはテレビ画面を直視できないくらい筆者にとっては光輝くオーラがありました。

この映画を観てから小学生の筆者は数日は原田知世さんのことを思い出してドキドキしていたくらいです。

可憐でありかつ意志の強さを感じる面差し。この映画の演出上の特徴だったのですが、話し方も独特で当時の若者のそれとも違っているように感じ、それもまた魅力的でした。

 

本作は映画としても魅力的で、広島県尾道の歴史の面影が残る雰囲気のあるロケーションで小さいミステリーが徐々に大きな謎に発展していくその様に魅せらていきました。

 

しかし毎日夜9時前には就寝していた当時の筆者、夜9時放送開始のこの映画は残念ながら睡魔に勝てず途中で寝落ちしてクライマックスまで見れませんでした。

もちろんあの原田知世さん自らが歌うエンディングの名曲も作品の中では聞けず終い。

 

翌朝起きてから父に映画の最後の結末を聞いてもよかったんですが、子供ながらにそれは勿体無い気がして、いずれ再放送されたらまた見ようと思ったのですが結局そのチャンスは訪れないままでした。

 

そして時は流れ、アニメ好きな筆者は細田守監督版の『時をかける少女』』を観るわけですが、途中で寝落ちした先の最後の結末を知ることができてとても満足しました。

細田守監督版の『時をかける少女』の主人公は原田知世さんのような可憐さというよりはアクティブな元気少女という面持ちですがこれはこれでしっくりきて良かったです。