「レコードプレイヤー」の思い出
音楽メディアは時代とともに様変わりしていったわけですが、筆者の印象だと
「レコードプレイヤー」-「カセットテープ」-「CDプレイヤー」ー「MD」-「MP3プレイヤー」という変遷でした。
筆者が小学校に入る間に(~1983年頃)、音楽メディアは「レコードプレイヤー」から「カセットテープ」という感覚があります。
なぜなら、おぼろげながら幼稚園児の頃に家でレコードプレーヤーで音楽がかかっていた光景が記憶にあるからです。
そして筆者が小学生になるころに、カセットテープが広く浸透しました。
初めて自分で買ったカセットテープの音楽はファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」のサントラでした。
あれは小学校2年生の頃だったと思います。
当時「スーパーマリオブラザーズ」が大流行し、筆者も大好きなファミコンゲームの一つでした。
一人で近所のレコード屋さん(当時は音楽はここで買うしかなかった)に行き、「スーパーマリオブラザーズ」のカセットテープを買ったのです。そのとき対応してくれた店員のお兄さんが「ぼくスーパーマリオブラザーズ好きなの?何面までいった?」と笑顔で話しかけてくれました。
筆者は当時は虚勢を張ってばかりいましたので「裏技で9-1までいったよ!」と返答しました。
※ふつうにプレーすると8-4までしかない。9-1に行ける裏技も実際にやったことはないです
この記憶からすると、もう筆者が小学校に入った1983年頃はレコードは音楽媒体としては失われていたようです。
そんなカセットテープも筆者が小学校5,6年になるころに登場したCDプレイヤーで一掃されてしまうですけどね。
さて話をレコードプレイヤーに戻すと、レコードプレーヤーが現役だった時代に実際に筆者が自分の意志で音楽をかけた記憶はございません。未就学児だったので当然かもしれませんが。
そんなレコードプレイヤーですが、筆者が大学2年のときにまさかの復帰を果たします。
筆者は大学生当時(2000年前後)ロックにとても傾倒し、暇とお金があれば下北沢や新宿・渋谷のライブハウスに音楽を聴きに行きました。フジロックとかも行きましたね。懐かしいです。
当時はロックであれば洋楽から日本のインディーズロックまで幅広く聞いていたのですが、資金に限りがある身分だったのでディスクユニオンなどの中古レコードショップで物色したCDでよく聞いていました。
家でCDで音楽を聴いているうち、「まてよ・・・これレコードで聴いた方が味わい出るんじゃね?」と思い、妹から借りたレコードプレイヤー(妹も重度の音楽マニアだった)で、お気に入りのアーティストのレコード盤を聴きはじめたところ、これがなかなか耳障りがよくてしばらくレコードプレイヤーで音楽を楽しんでいました。
まさか20年近く時を経て、またレコードが自分にカムバックするとは思いませんでした。
ちなみに当時は中古CDショップに行くと、CDとレコード両方のバージョンを販売していたので、どちらのバージョンを買おうか結構悩みましたね。
当時好きだったビョークや少年ナイフはレコードで聴いていた記憶があります。
いまじゃCDなんてまず買わないですね。いや、いまどころか思い出せる限りで最後に筆者が買ったCDのアルバムは2006年頃のBoAのアルバム(ライブチケット抽選申し込み券付き)でした。実に15年以上もメディア媒体としてのCDを買っていないことになります。
いまではサブスク(Amazon Alexa)でだいたい聞きたい曲が聴けてしまいますし、YouTubeでも過去の曲であれば音質はともかくほぼあらゆるジャンルの曲を聴けてしまうのが便利である一方、お目当ての一枚を探すためにレコード屋めぐりをする楽しみは個人的に完全に無くなりました。