80年代の文化を懐かしむブログ

昭和52年(1977年)生まれの筆者が小学生だった1980年代を思い返して綴るブログです

映画「風の谷のナウシカ」の思い出

 

今回は映画「風の谷のナウシカ」の思い出について語ります。

 

■親と近所の劇場ホールで観ました。

映画「風の谷のナウシカが劇場公開されたのは1984年ですから、当時筆者は6歳か7歳でした。劇場で封切りされてすぐかどうかまでは覚えていませんが、筆者は親に連れられて近所にある劇場ホールで観ました。

ちなみにその劇場ホールは筆者が中学生のときに合唱コンクールでも使用された大きなホールでしたから、大画面で見た風の谷のナウシカインパクトはそれはそれは強かったです。

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風の谷のナウシカ」は話の筋としてはだいぶ大人向けなので、もちろん細かい部分までは当時の小2だった筆者には理解できていなかったのですが、押し寄せてくる王蟲の大群や金色の野に立つナウシカの映像は幼いながらも当時の筆者には大きく目に焼き付きました。

劇場でみた次の日の朝はその映像がまぶたに残ったまま目を覚ました記憶があります。

 

しかし、あのようなメッセージ性の強い複雑な内容の映画であったにもかかわらず筆者の両親はよく子どもを劇場に連れて行って見せてくれたなあと思います。

単純にアニメ映画だから子どもが喜ぶと思ったんでしょうかね。

映画「風の谷のナウシカを劇場に連れて行ってくれた親には感謝しかないですね。これは大画面で観れて良かった!

 

こちらは1984年の劇場公開当時のアニメージュ。筆者このとき7歳でした。

 

宮崎駿監督の映画はその後、「となりのトトロ」・「天空の城ラピュタ」・「魔女の宅急便」と筆者が小学生の時分に数年おきに公開されましたが、残念ながら小学生の頃はそこまでジブリ映画(ナウシカは正確にはジブリ映画ではありませんが)に思い入れがなかったので、親にせがんで劇場には見に行きませんでした。

TVで放送されたときは観ていましたが。

 

そんな筆者ですが、中学生以降は大のジブリ映画ファンとなりまして「もののけ姫」以降は「となりの山田くん」を除いて全て劇場に観にいきました。

ここ数年でも興行的には奮わなかった「かぐや姫」や「レッドタートル」も劇場に見に行きました。

 

■漫画版風の谷のナウシカの衝撃

映画版風の谷のナウシカは宮崎監督本人が描いた漫画版風の谷のナウシカを下敷きにストーリーが構成されています。

 

具体的に言うと漫画版風の谷のナウシカの2巻までの内容のダイジェストが映画版風の谷のナウシカ」に近いです(映画版では土鬼軍が出てこなかったり、大海嘯の内容が異なっていたり細かい部分がだいぶ違いますが)。

 

筆者が中学一年生のときにたまたま購入した「アニメージュ」という雑誌に漫画の「風の谷のナウシカ」が掲載されていまして、一言で言うと大きな衝撃を受けました。

 

自分が知っている映画風の谷のナウシカとは一味も二味も違うスケールの大きさを誇る叙事詩ともいうべき壮大な世界が漫画版風の谷のナウシカ広がっていたからです。

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当時漫画版風の谷のナウシカアニメージュという徳間書店から出ているアニメ専門雑誌に連載されていまして、作者はもちろん宮崎駿さんです。

 

劇場アニメ作成中の宮崎監督は漫画『風の谷のナウシカ』の連載を休載していたので、筆者はアニメージュ表紙に「連載再開!」という文字が見えるとテンション爆上がりでした、

 

アニメージュで漫画版ナウシカが表紙の時は嬉しかった。

 

風の谷のナウシカの漫画掲載と新刊をいつも待っていました

筆者が中1のときは漫画版風の谷のナウシカは4巻までしか発行されておらず、続きが読みたくてアニメージュを買うようになったら、アニメ自体にハマってしまったのですが、それはまた別の時に書きたいと思います。(当時ハマっていたのは庵野秀明監督のTVアニメ「不思議の海のナディア」です)。

 

アニメージュが月刊誌であり、宮崎駿監督が映画制作に入ると漫画版風の谷のナウシカの連載が一時中断してしまうので、なかなか新刊が出ずやきもきしたのを覚えています。

5巻が発売されたときは筆者が中2のときでしたが、筆者が林間学校から帰ってきたら地元の本屋さんで妹が買ってきてくれていてむさぼるように読んだ覚えがあります。

 

漫画版風の谷のナウシカは7巻で完結となるのですが、7巻発売は筆者が浪人生のとき(18,19歳)だったかと思います。

最終巻7巻を読み終わったあと、強い衝撃と感動と「これでもう子どもの頃から親しんできたナウシカワールドが終わってしまうのか」と寂寞の念が生じたことをはっきり覚えています。

 

映画風の谷のナウシカが好きで漫画版風の谷のナウシカを読んだことがない方はぜひ漫画版風の谷のナウシカを読むことをお勧めします。

 

ただ一人の人間たるクリエーター(宮崎駿さん)がこれほどまでに精緻な世界と物語、人間が背負う業と生きることの意味を深く掘り下げたことは驚嘆に値すると思います。